創業明治13年
文化財保護委員会無形文化財選定工場の株式会社安藤七宝店

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製作工程

七宝焼には、有線七宝を基本に、無線・盛上・透胎・省胎・彩釉(鎚起)・エマイユ・銀彩など数多くの技法があります。
そして、使用する釉薬も、透明(透け:すけ)・半透明(玉:ぎょく)・不透明(乳色:にゅうしょく)に分けられます。

七宝は各工程全てが専門の職人による分業となっています。
それは、どの工程も大変高度な技が要求されているからに他なりません。

経済産業省指定 伝統工芸品「尾張七宝」製作工程

1

図案の作成

Design

七宝焼の素材の特徴を活かすことを考慮しデザインを作成。

2

素地の作成

Base Making

純銅版を焼きなまして徐々に絞り込み、成形する。

3

下絵付け

Sketching

素地の球面に墨で文様を線描きする。

4

銀線付け(植線)

Silver Wiring

素地のアールと下絵の曲線を汲み取とって銀線にカーブを作り、素地表面に垂直に接着する。

5

銀線ロウ付

Soldering

銀線付けが完了した製品にロウ釉薬を薄く振りかけ、線を焼き付ける。

6

釉薬差し

Enameling

デザインに基づいて調合された釉薬で全体を均一に彩色する。

3~4回繰り返す

7

焼成

Fusing

800度の窯(炉)で製品全体を均一に焼き上げる。仕上げ焼きでは焼成途中で製品の上下を逆にする。

8

研磨

Grinding & Polishing

表面を滑らかにして光沢を出し、植線をはっきり出すため、最終仕上げには畳表を使ったりする。

9

覆輪付け

Trimming with Metal Band

上下の釉薬止めの部分を飾り金具で覆う。これを覆輪といい、材料に銀や真鍮を使用する。

10

完成

Finished Work

数多くの工程を経てついに完成です。

七宝の魅力About Cloisonne

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